Nextcloud(ネクストクラウド)は、自分で用意したサーバーの上で動かすオープンソースの社内クラウドです。
分かりやすく言えば、Google DriveやMicrosoft 365のようなものを、自社のサーバーに置けるソフトです。ソフト自体は無料で、かかるのはサーバー代だけです。
何ができるのか
| 機能 | 相当するサービス | 社内電話帳との関係 |
|---|---|---|
| 連絡先 | Googleコンタクト | これが社内電話帳になる |
| ファイル共有 | Google Drive / OneDrive | 同じ料金内で使える |
| カレンダー | Googleカレンダー | 同じ料金内で使える |
| チャット・通話 | Slack / Teams | 同じ料金内で使える |
| オンライン文書編集 | Googleドキュメント | 追加設定で使える |
社内電話帳の用途で重要なのは「連絡先」です。これを有効にすると、NextcloudはCardDAVサーバーとして動き、全社員のスマホに連絡先を自動同期できるようになります。

料金はいくらか
Nextcloud本体は無料です。オープンソースなので、ライセンス費用も人数課金もありません。かかるのは設置するサーバー代だけです。
| 費用 | |
|---|---|
| Nextcloud本体 | 0円(オープンソース) |
| レンタルサーバー | 月500円台〜 |
| ユーザー数による追加費用 | 0円 |
| アプリ(連絡先・カレンダー等) | 0円 |
社員が10人でも1,000人でも、サーバー代は変わりません。ここが人数課金のSaaSと決定的に違う点です。
| 社員数 | SaaS(1人429円で計算) | Nextcloud(月528円) |
|---|---|---|
| 10名 | 年 51,480円 | 年 6,336円 |
| 50名 | 年 257,400円 | 年 6,336円 |
| 100名 | 年 514,800円 | 年 6,336円 |
「Nextcloud Enterprise」という有償版もあります。サポートやSLAが付く法人向けの契約で、こちらは有料です。中小企業が社内電話帳を作る用途では、無償版で足ります。
デメリットも書いておく
- 自分で構築する必要がある(アプリインストーラー搭載サーバーなら約30分)
- サポート窓口が無い。動かなくなったら自分で調べる
- アップデートを追いかける必要がある(自動更新は設定できる)
- 共用レンタルサーバーでは大量のファイルを扱うと重くなることがある
電話帳だけの用途であれば、これらの影響は小さくなります。連絡先データは1件あたり数百バイト程度で、社員1,000人分でも数MBにしかならないためです。重くなりやすいのはファイル共有を本格的に使い始めたときです。
どこに置くか
Nextcloudを動かす場所は主に3つあります。
| 設置場所 | 費用 | 難易度 |
|---|---|---|
| レンタルサーバー | 月500円台〜 | 易(アプリインストーラー搭載機なら数クリック) |
| VPS | 月1,000円前後〜 | 難(OSの管理が必要) |
| 社内に置いた物理サーバー | 機器代+電気代 | 難(電源・回線・バックアップを自前で用意) |
社内電話帳の用途なら、レンタルサーバーで十分です。アプリインストーラーが載っているサーバーを選べば、コマンド操作なしで導入できます。
どのサーバーを選ぶかはNextcloudが動くレンタルサーバーはどれかにまとめました。構築手順は画像16枚つきの記事があります。
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