CardDAVの設定で最もつまずくのがURLの形です。端末やアプリによって受け付ける形が違うため、同じURLを入れても片方は繋がり、片方は失敗するということが起きます。

Nextcloudの場合に使うURLを、用途ごとにまとめました。


3つのURL

example.com の部分を自分のドメインに、USERNAME をNextcloudのユーザー名に置き換えてください。

呼び方URL使いどころ
ベースURLhttps://example.com/remote.php/dav/iPhone・DAVx⁵・macOS。まずこれを試す
プリンシパルURLhttps://example.com/remote.php/dav/principals/users/USERNAME/ベースURLで失敗したとき
アドレス帳URLhttps://example.com/remote.php/dav/addressbooks/users/USERNAME/contacts/Thunderbirdなど、電話帳を直接指定するアプリ

末尾のスラッシュを省略しないでください。省略すると失敗する実装があります。またhttps:// から全部入力してください。ドメインだけを入れて繋がる場合もありますが、確実なのは全部入れる方法です。


端末・アプリ別の入れ方

環境設定場所入れるURL
iPhone / iPad設定 → アプリ → 連絡先 → 連絡先アカウント → アカウントを追加 → その他 → CardDAVアカウントを追加ベースURL
AndroidDAVx⁵ → + → URLとユーザー名でログインベースURL
macOSシステム設定 → インターネットアカウント → その他のアカウントを追加 → CardDAVアカウントベースURL
Thunderbirdアドレス帳 → 新規 → CardDAVアドレス帳ベースURL(見つからなければアドレス帳URL)
Outlook標準ではCardDAVに対応していません

OutlookはCardDAVに対応していません。PCのOutlookで社内電話帳を見たい場合は、vCardを書き出してインポートする(=配る運用に戻る)か、Thunderbirdなど対応するアプリを使うことになります。スマホの連絡先に配るのが目的なら、この制限は問題になりません。


2段階認証を有効にしている場合

Nextcloudで2段階認証を有効にしていると、通常のパスワードではCardDAV接続できません。代わりにアプリパスワードを発行して使います。

  1. Nextcloudにログインし、個人設定 → セキュリティを開く
  2. 一番下の「アプリパスワードを作成」でアプリ名を入れて作成
  3. 表示されたパスワードをCardDAVの設定で使う(一度しか表示されません)

端末ごとに別のアプリパスワードを作っておくと、端末を紛失したときにその1台だけを無効化できます。


繋がらないときの確認順

  1. ブラウザでNextcloudにログインできるか(サーバー自体が動いているか)
  2. URLがhttpsで始まっているか(httpでは接続できない設定が多い)
  3. 末尾のスラッシュが付いているか
  4. ベースURLで駄目ならプリンシパルURLを試す
  5. 2段階認証を有効にしていないか(アプリパスワードが必要)
  6. サーバーのWAFがブロックしていないか

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